宇宙輸送用語集
荷重
  load
構造に(外部から)かかる力のこと。例えば橋の上を走る車の重量は橋にとって荷重であり、飛行機の周りを流れる空気が飛行機におよぼす力は、飛行機にとって荷重となる。一般に、前者は集中荷重であり、後者は集中荷重と考えることもあれば圧力分布と考えることもある。また、動的な状態を考えるときは慣性力を荷重と見なすこともある。考える系をどこまでとするかで荷重は変わってくるのである。たとえば構造全体では空気力が荷重であっても(外部荷重)、ある部材を一つの系と見なせば、隣接する部材から受ける力がその部材にとっての荷重と考えられる(内部荷重)。荷重が与えられたら、材料の強度・剛性条件を満足できるように構造を設計することになる。また、温度の上昇(または下降)も荷重となる場合がある。熱膨張率の大きく異なる材料を組み合わせたり、大きな温度分布が生じたりする部位では、温度が上昇(下降)すると膨張(収縮)が不均一に起きるため内部に応力が生じる。これは熱応力と呼ばれ、上記の機械的な荷重による応力と同様に考慮しなければならない。再使用型宇宙輸送機では、高い空力加熱により熱防護系や構造の温度が材料の耐熱限界近くにまで上昇する。このような場合、熱応力より温度自体が問題となり、与えられた入熱条件に対して材料の耐熱温度等を満足できるように熱防護系を設計することが大切である。こうした観点においても、熱は荷重と見なされる。