COLUMN ~私とH-IIAロケット~

服部 昭人
現所属:
JAXA 宇宙輸送技術部門 宇宙輸送系基盤開発ユニット
当時のH-IIA担当業務
H-IIA開発初期に2段姿勢制御用ガス・ジェット装置の開発に携わりました。並行してロケットからのデータ配信システムの開発にも携わり、ロケットからのデータをつくばや東京にいても見られるようにしました。
その後2段エンジン/推進系の開発に携わり2段燃焼時の振動抑制に取り組みました。
2006年から3年間JAXA名古屋駐在員事務所に在籍し、毎日メーカさんの工場に出向きロケットの各段階の検査を行いました。
その後しばらくH-IIAから離れ、2019年から5年間、種子島で打上げ時の地上安全確保に携わり、2024年からJAXA側のH-IIAとりまとめの役割を拝命しております。
最終号機を迎えるH-IIAロケットへのメッセージ
開発は思い通りにいかないことが多々あります。まさか!ということも何度もありました。自分の目で現場・現物・データを確認することがとても重要だと思っています。
開発に携わったものが飛ぶ瞬間の感動は言葉に尽くしがたいです。本当に大丈夫なんだろうかと不安いっぱいの秒読みからとにかく飛んで役割を果たしたという達成感この差がたまらないです。
H-IIAのガスジェット、2段エンジンはH3に活かされています。データ配信システムは、H3/イプシロンでも使われています。
多くの人が携わってきたH-IIAロケットがいよいよ最終号機を迎えるということで、射点に立つ姿を目に焼き付けたいと思います。