H-IIAロケットの退役に寄せて

(左)三菱重工業株式会社 MILSET長 長沼様 (中央)南種子町長 小園様 (右)JAXA種子島宇宙センター所長 砂坂

H-ⅡAロケット50号機の機体段間部に貼り付けるロゴデザイン
日本の科学技術の粋を結集した種子島宇宙センターにおいて、2001年に試験機1号機が打上げられて以降、宇宙に向けて飛び立っていくH-IIAロケットの勇姿を目の当たりにできることが、私たち南種子町民としての誇りであり、喜びでした。
ラストフライトとなる今回の50号機の打上げは、より一層の感動と興奮を覚えることでしょう。
南種子町は「宇宙のまち」としてこれまでもロケットと共に成長し続けてまいりましたが、改めて令和6年9月12日に「SPACETOWN南種子 宣言」を行いました。
今後より一層の「宇宙のまち」としての進化と、H3ロケットへ移行し、打上げ頻度が高まることに対しての更なる確実な支援体制を構築することをお約束します。
また、このたび、H-IIAロケットのこれまでの活躍と多くの感動に対し、町として感謝の気持ちを伝えるべく、ロケット機体段間部へ町独自のメッセージを貼付けさせていただきました。ご協力賜りました関係者の皆様に、深く感謝を申し上げます。
結びに、ここ南種子町から、H-IIAロケット50号機によるラストフライトが無事成功に終えられますことを、町民一体となり心から願っております。
H-IIAロケット試験機1号機から50号機まで打上げの、全ての関係者の皆様に。
ありがとう!
南種子町長 小園 裕康
鹿児島県知事より応援メッセージを頂きました

(左)三菱重工業株式会社 H-IIA打上執行責任者 鈴木様 (中央)鹿児島県知事 塩田様 (右)JAXA 宇宙輸送技術部門長 岡田
「H-IIAロケット」は、2001年に試験機1号機が打ち上げられて以来、長きにわたり日本の宇宙開発において重要な役割を果たしてきました。日本の基幹ロケットとして20年以上にわたり活躍し、その信頼性と性能によって、 多くの人工衛星を打上げ、科学技術の発展や国際貢献に寄与してきたことは、私たち鹿児島県民にとっても誇りであり、感慨深いものがあります。
これまで、「H-IIAロケット」が、多くの打上げ成功を重ねてきたのは、関係する方々の技術と情熱の結晶であると考えております。
「H-IIAロケット」が、いよいよ6月24日に打ち上げられる50号機で、ラストフライトを迎えるにあたり、これまで「H-IIAロケット」の開発やものづくり、運用等に携わってこられた多くの関係の皆様に、改めて深い敬意を表します。
鹿児島県は国内で唯一、種子島と内之浦の2か所に射場を有しており、地元の皆様等と共に、ロケット打上げに協力してまいりました。そして現在、「H-IIAロケット」の後継機である「H3ロケット」が着実に成功を重ねていることを大変嬉しく思っております。
「H3ロケット」は、より高い打上げ能力とコスト効率を実現することで、日本の宇宙産業のさらなる発展を支える重要な存在であると考えております。今後は、打上げ頻度も高まるとのことで、地元鹿児島県としても、更なる気運醸成に取り組み、引き続き打上げに協力してまいります。
結びに、「H-IIAロケット」のラストフライトが、多くの人々に希望と感動をもたらすとともに、打上げが成功裏に終わることを心から願っております。そして、この歴史的瞬間が、新たな宇宙開発への挑戦の幕開けとなることを大いに期待しております。
きばれ!H-IIA
鹿児島県知事 塩田 康一