COLUMN ~私とH-IIAロケット~

河津 要
現所属:研究開発部門 第三研究ユニット(CALLISTOプロジェクト併任)

当時のH-IIA担当業務

2006-2008年の間、宇宙基幹システム本部宇宙輸送安全・ミッション保証室(名駐在勤)に所属し、H-IIAロケットの製造現場における品証業務、及び種子島での打上げ整備作業に関わらせて頂きました。

最終号機を迎えるH-IIAロケットへのメッセージ

JAXAに入構してすぐに、H-IIAロケットの主な製造現場である名古屋地区に配属となり、S&MA担当として製造現場での品質保証業務に従事させて頂くとともに、 種子島での打上げ整備作業にも関わらせて頂く貴重な機会に恵まれました。ロケットがこの世に生を受けて、その一生を全うするまでに、多くの方々の苦労があり、 色々な思いを背負って宇宙に飛び立っていく様子を目の当たりにしてきました。
私がH-IIAロケットに関わらせて頂いた時には、既に開発は完了し終えていましたが、号機を重ねる中で、色々なトラブルに見舞われながらも、大勢の方の努力と知恵で乗り越えていく、 そんな日々に学ばせて頂くことが多く今に繋がっています。その経験を糧にして、H-IIAロケットでの学びをもとに自身のバックグラウンドであるシミュレーション技術を活用した新たな開発プロセスの構築や、 新型基幹ロケット(現在のH3ロケット)の初期検討といった業務に取り組むことが出来ました。
H-IIAロケットはいよいよ50号機、最後の打上げということで大きな区切りになると思いますが、その成功を将来に繋げていくことに引き続き取り組んで行きたいと思います。