COLUMN ~私とH-IIAロケット~

油谷 崇志
現所属:有人宇宙技術部門 HTV-Xプロジェクトチーム

当時のH-IIA担当業務

民営化前の時代にH-IIAプロジェクトチームの一員としてアビオニクス開発業務に従事しました。

最終号機を迎えるH-IIAロケットへのメッセージ

一番印象に残っているのはH-IIA 6号機と7号機です。6号機打上げの際は、電気系JTCとしてB/Hに入り、徹夜作業で疲労がピークを迎えながらも無事打上げましたが、その数分後に指令破壊となりました。 それからの1年は怒涛のような勢いで流れ、朝から夜中までRTF(7号機)に向けて駆けずり回っていたことを記憶してます。 その1年を有効に使い、電気系サブシステムを根本から徹底的に見つめ直し、必要と判断したものは躊躇せず改修していきました。 この取り組みが、その後のH-IIA50号機までの連続成功に至る礎になったのだと信じてます。また、このH-IIA連続成功の礎を築くことが、私自身の人生の礎も築いてくれたのだと思います。 H-IIAは50号機で有終の美を飾ってくれると思いますが、私はこれからもH-IIAのように力強く一歩一歩、目の前の坂を上って行きたいと思います。H-IIAありがとう、そして長い間ご苦労様でした。