H3ロケット

H3ロケットに込めた思い

1回1回の燃焼試験には本当にたくさんの関係者の苦労や、貴重な知見が詰まっています

船越 裕亮

打上げ隊の班名・担当

ロケット班・推進係(LE-9担当)

H3ロケット試験機1号機における担当業務と概要説明

LE-9エンジンの開発を担当しています。液体水素と液体酸素を燃焼させるための噴射器や燃焼室、エンジンの出力を制御するためのバルブやコントローラといった、LE-9のエンジンシステム全般が私の担当です。 試験機1号機でLE-9エンジンが安定して確実に作動するよう、入念に確認していきます。

H3ロケットに込めた思い

H3プロジェクトに携わる前は種子島宇宙センターで推進系設備の担当をしていました。 当時はH3ロケット、LE-9エンジンの開発がいよいよスタート!という時期でしたが、しばらく開発が行われていかなった燃焼試験設備は老朽化が進んでおり、本当にここでエンジン開発が行われるのだろうか…という印象でした。 そこから早6年、今では燃焼試験の回数は70回を超え、ようやく打上げまで辿り着きました。その1回1回の燃焼試験には本当にたくさんの関係者の苦労や、貴重な知見が詰まっています。 打上げ当日、LE-9エンジンの轟音を響かせながら飛んでいくH3ロケットの姿を見られるのを楽しみにしています。

©Japan Aerospace Exploration Agency