H3ロケット

H3ロケットに込めた思い

打上げを見守ってくださる国民の皆さんも打上管制隊の一員です

石川 主税

打上げ隊の班名・担当

ロケット班 総合システム係主任

H3ロケット試験機1号機における担当業務と概要説明

H3ロケットプロジェクトチームのファンクションマネージャとして、品質・コスト・スケジュールのバランスをとったマネジメントを行い、リスクが顕在化した時などは開発の道筋を示すなど、司令塔の役割を担っています。 種子島の射場ではロケットシステムや設備システムを組み合わせた総合システム検証を進める立場として、主にトラブル発生時に検証計画・スケジュール・プロジェクト資金への影響を評価しています。

H3ロケットに込めた思い

私はH2A、H2B、H2A高度化と、H系の開発・打上げで育ってきましたが、H3ロケットはその集大成ではあるものの、日本のロケット開発としては通過点に過ぎないと考えています。試験機を確実に打上げ、早期に市場投入し、次の開発立ち上げに尽力していきたいと思います。
第1段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT:試験機1号機を使ったシステム燃焼試験)では、初回シーケンスで2基のエンジンを25秒燃焼させることが出来ましたが、試験機を確実に打ち上げるためには、まだまだ検討するべきことがあります。残された時間の中で、やりきった状態で打上げを迎えるよう、チーム一丸となって邁進します。
打上げを見守ってくださる国民の皆さんもH3ロケット試験機の打上管制隊の一員です。ターミナルカウントダウンを是非とも一緒に迎えましょう。

©Japan Aerospace Exploration Agency