ロケット班 LE-9エンジン担当
LE-9エンジンを担当しています。エンジンはロケットの中でもとりわけ故障しやすいので、 実際にフライトする全てのLE-9に対して事前に燃焼試験を行って正常に作動することを確認します。 その後ロケットに装着してからも、念には念を入れて、CFTという試験で再度燃焼させて正常動作を確認し、 打上げギリギリまでエンジンが正常であることの確認を行っています。
JAXAはその名の通り宇宙や航空に関する様々な開発を仕事にしているので、多くの職員は、自分が担当したロケット等を宇宙に打上げた経験を持っています。 しかし私の場合は担当していたプロジェクトの開発中止などがあり、約20年JAXAにいますが、残念ながらその経験がありません。 これまではロケット打上げ後に喜ぶ同僚たちを複雑な気持ちで見ていたものです。 しかし、今回こそは自分が育てたエンジンをフライトさせる番なので、無事打ちあがったあとにはどんな感情が湧いてくるのか、楽しみにしています。
©Japan Aerospace Exploration Agency