H3ロケット

H3ロケットに込めた思い

縁の下の力持ちとして万全の状態で打上げに臨みます

更江 渉

打上げ隊の班名・担当

設備班・設備班長代理

H3ロケット試験機1号機における担当業務と概要説明

H3ロケットの射点設備の開発を担当しています。 今回、ロケットを組み立てる大型ロケット組立棟(VAB)、ロケットを打ち上げる射点(LP2)、組み立てたロケットをVABからLP2に運ぶ移動発射台(ML5/ドーリー)、 ロケット・設備を遠隔で操作する打上制御システム(LCS)、ロケットに電力や推進薬を供給するアンビリカル装置などを開発しました。

H3ロケットに込めた思い

機体を風、火、音、雷、水から守り、射場での組立て・打上げを支えるのが「射点設備」です。 特に、ML5の開発では、打上げ時の轟音から衛星を守るために如何にシンプルな設備にするかを工夫しました。 最後まで風には悩まされましたが、縁の下の力持ちとして万全の状態で打上げに臨みます。
日本が培ってきた使い切りロケットとしての集大成であるH3ロケット。これに携わった数多くの仲間と一緒に無事打上げを成功させ、次の新しいロケットに繋げたいと思います。

ロケットエンジン・固体モータが発生する音響や設備を模擬したサブスケール音響試験HAREを実施した仲間たち
(JAXAの筑波/相模原/能代/角田/調布の研究者のほか、北海道、群馬、宮崎、種子島の技術者が集結してくれました!)

「 新幹線を技術で超えるぞ!」を合言葉にドーリーを開発した仲間たち
(ML5/ドーリーはプロのデザイナーがデザインしてくれました!)

©Japan Aerospace Exploration Agency