2021年6月19日(土)
全機振動試験(モーダルサーベイ) ©JAXA
全機振動試験は、ロケットをいろいろ揺すって、どのような動きをするかを確認する試験です。写真は、試験用フェアリングを取り外した2段機体のてっぺんを、手前に見える小さな加振機で揺すっている様子です。ロケットは、細長く薄い筒状の構造のため人力程度の小さな力で揺すっても動くほどの柔らかさです。このような揺れの特性は、ロケット各部に飛行中どのような力がかかるのか、また揺れの特性を考慮した上でどのようにロケットを制御するかなどシステム全体に影響する極めて重要なものですが、ロケット全体の実際の特性が設計と合っているかは、全体が組み上がったこの開発最終段階でしか確認できません。試験の結果は概ね予測通り。また一歩前進です。
©Japan Aerospace Exploration Agency