H3ロケット

数値シミュレーション技術の活用

2023年1月24日(火)

数値シミュレーション技術の活用 ©JAXA

H3ロケットの1段エンジンLE-9では、開発の中で数値シミュレーションが多く使われています。 数値シミュレーションとは、コンピュータを用いて計算を行い、流体や熱、振動などの様々な現象を予測する技術です。

ロケットエンジンの心臓部であるターボポンプは、1秒間に700回転と高速で回転しており、かつタービンを動かすガスの流れは音速を超えます。 このため、非常に複雑な現象が起こることがあり、性能や振動の予測が困難です。
LE-9エンジンの開発では、これらの課題を解決するため、 研究開発部門第三研究ユニット の数値シミュレーション技術(JAXAスーパーコンピュータを使ったCPUコア数万個の大規模並列計算!!)が活躍しています。

※図はタービンの内部流れの数値シミュレーション例。実際のLE-9のタービンとは異なります。

©Japan Aerospace Exploration Agency